よくある相談とそれに対する私なりの回答

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 まだ未完の部分も多いですが、完成するまでずっとオープンしないのも良くないと思い、できたところまでで公開して参ります。



5.介護保険、介護サービスに関すること



  1. Q1-2の回答に、「急性期にある内に介護度の審査申請をしておくべき」とありますが、今後リハビリ病院に入院する予定があり、そちらでの成果が期待出来ると思っています。このような場合にも早期の内に審査申請をしておくメリットはあるのでしょうか?




よくある相談とそれに対する私なりの回答

5-1. Q1-2の回答に、「急性期にある内に介護度の審査申請をしておくべき」とありますが、今後リハビリ病院に入院する予定があり、そちらでの成果が期待出来ると思っています。このような場合にも早期の内に審査申請をしておくメリットはあるのでしょうか?

 近い将来に状態が良くなることが期待出来る場合でも、介護度の申請は、早急にしておいた方が良いというのが私の考えです。

 介護度については、申請してから認定まで1ヶ月かかります。
 リハビリ病院入院以前に審査を受けると、リハビリ病院退院時(数ヶ月後)の状態よりも重度な介護度で認定されると思います。

 そのため医師などからは、「この時期に行っても状態が安定していないから無駄」と言われるかもしれませんが、私は決してそうとは思いません。

 ”とりあえず”でも介護度が既に”付いている”ことにより、各施設への入所待ち登録、在宅復帰の際に必要となる退院前準備の手配がスムースに進むことになるからです。

 表向きでは、介護度が付いていなくても、申請した時点で介護保険の適用をうけながら、介護サービスの利用は出来ることに規則上はなってはいます。

 が、審査した結果、当初見込んだ介護度よりも軽い判定となった場合には、認定された介護度の利用枠を越えてしまった利用分については、全額自己負担となる可能性があり、機関側にしてみれば、後々金銭的なトラブル等を生じうる恐れがあるので、介護度が付いていない段階では、各機関側がサービスの提供を避けたがるのが実情です。

 2000年と2001年に、私が介護施設行脚をした当時は、介護度が無い時点で入所予約をさせてくれた施設は、7件中2件位だけだったと記憶しています。
 これは、2年前の経験談ですので、今でもその通りか不明ですが、金銭の支払い規定の大幅な変更などはなされていないと思いますので、現在も大差ないように思えます。
 貴方も見学などをされて、何事も「介護度が付いてから・・・。」とあしらわれることがもしも度々あるようでしたら、状況はあまり変わっていないと判断できるのでしょう。

 確かに、初回の介護度は、その認定が下りる頃の状態よりも大げさなものとなるでしょう。
 しかし、「そのことによる余計なコスト」と「”無駄な期間”を作ったことにより後々被るであろうコスト及び心労」とを比べたら明らかに後者の方が多いかと私には思えます。

 ですから、まず申請してから、見学などを行い、候補先を絞っておき、認定が下り次第、入所判定会議にかけて貰えるように手配、準備しておいた方が後々”無駄な期間”を作らないで済むかと思います。

 見学、問い合わせの際には、必ず現況や介護度等を聞かれますから、「○月×日に申請したので、×月○日頃には、判定通知が出るかと思います。主治医からは、恐らく要介護×くらいだろうと聞いています。」と答えられるようにしておいては如何でしょうか。

 介護度の審査は自己負担0円ですし、自宅復帰された場合にも、在宅サービス(通所リハビリ、訪問リハビリ等)の利用の際には、必要となるものです。

 早すぎて困ることは無いでしょう。
状態が安定したら、再審査請求すれば良いだけのことです。

 ちなみに、当家の場合は、救急病院入院中に審査を受け、その結果、要介護4と認定されました。
その後、紆余曲折ありましたが、リハビリ病院退院時に再審査申請し、要介護1と認定されました。

 結果として、入所サービスを利用せずに済みましたが、悪い病院にはまり、急遽一旦退院した期間も、リハビリ病院退院後も直ぐに「通所リハビリ」を利用できましたので、それなりに意味はあったかと思っています。
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