▼ あ 行
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- アスピリン
- 100年以上の歴史を持つ解熱鎮痛薬。2001年1月より、新たに抗血小板薬(血液を固まりにくくする薬)として使えるようになった。
- アテローム血栓性(粥状性)脳梗塞
- 脳の大動脈がどろどろになった血液で詰まってしまう脳梗塞のこと。日本人の脳梗塞患者数の20%を占める。
- 飯田史彦
- 国立福島大学経済学部企業経営課程助教授。人間の価値観や人生論について研究する経営心理学者。
著作は、「読む薬」としての医療ツール、福祉・教育機関でのテキスト、企業の自己啓発やメンタルヘルスの参考書等として、多方面で活用されている。
- インフォームド コンセント
- 患者が医師から診療に関する正しい説明を受け、十分に理解した上で患者自身が主体的に診療行為(治療方法)について選択したり、同意したり、拒否したりするような”自己決定権”を行使すること。
- ウロキナーゼ(u-PA)
- 線維素溶解酵素。人の尿にもごく微量だが含まれている。t-PAと同様に直接血栓を溶かすものではなく、間接的に血栓を溶かすものである。フィブリノーゲンまでも溶かしてしまうため、生体外から投与する場合、量が過ぎると出血の危険性があるといわれる。
- 塩酸チクロピジン
- 血小板凝集抑制剤(血液を固まりにくくする薬)。2001年7月、2002年7月、副作用死がマスコミに取り上げられた。
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▼ か 行
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- 合併症
- ある病気の経過中に、別の病気がまた起こった場合にいう。このため前からの病気が重くなったり、治りにくくなることがあるので、臨床上重要視されている。
- カルシウム
- 電解質の一種。血管の平滑筋に作用して血管を収縮させたり、ホルモンの産生に関与する等、体内で重要な働きをする。
- カルシウム拮抗薬
- カルシウムが細胞内に入り込むことを阻害することによって、血圧を下げる薬(降圧剤)。
尚、直接血管に働きかけて血管を拡張させる効果もあるので、血管拡張薬の一つと考えている専門家もいる。
- くも膜下出血
- 頭蓋と脳みそとの間の膜にくっついた血管の出血のこと。脳卒中の中でも、大脳や小脳の外で起きるという点で、他の脳出血、脳梗塞とはすこし異質であると分類される。年間死者は15000人前後。原因の大半は脳動脈瘤の破裂だが、破裂するのは10000人に1人程度と言われる。瘤は5mm以上なら破裂の危険性が高まる。
- 栗本慎一郎
- 帝京大学法学部教授、東京農業大学嘱託教授、拓殖大学客員教授。日本脳卒中学会会員。衆議院議員在職中の1999年10月に脳梗塞に倒れて一時は左半身麻痺になるも、自らの命懸けの調査・研究に基づくリハビリ法やミミズ食品の摂取等により復帰を果されている。
- クリールベール(ミミズ食品)
- 栗本慎一郎氏がご自身の闘病体験、研究の末に、製品化された健康補助食品。ルンブルクスルベルス(赤ミミズ)乾燥粉末と田七人参などからなる。
- 経口投与
- 口から飲んで身体に入れること。
- 血圧
- 血液が内側から血管壁に加える圧力のこと。普通は動脈圧をさす。
最高血圧とは、心臓が収縮して血液を押し出したときの数値をいい、最低血圧とは、その逆に心臓が拡張して血液を呼び込んだときの数値のことをいう。 脳梗塞を予防する意味での理想値は、「正常」の範囲内でやや上の方(最高血圧130、最低血圧80〜84)が良いといわれている。
- 血小板
- 血液凝固にはたらく因子を含んでおり、血液凝固に重要な役割を果たしている。
- 血栓
- 血管を詰まらせるもの。本来は、血管にできた傷を防ぐために作られる血の塊であり、正常であれば、その役割を終えたら溶けて無くなる筈のものであるが、一般に40歳を過ぎると血栓として残り易くなると言われている。ちなみに、日本人の死因の第一位は、ガンではなく、血管障害であると認識すべきだと栗本慎一郎氏は説いている。
- 高血圧
- 主に末梢血管が詰まることで、血流が悪くなり、心臓がそこを通そうとする結果、正常時よりも血圧が上がる症状。高血圧は、脳梗塞の土台ともなる動脈硬化を作り出すと共に、脳梗塞発症する最後のきっかけにもなる。
- 酵素
- 人体の反応を助ける「触媒」のようなもの。直接の作用を助け、加速するもの。
- 言語聴覚士(ST)
- 「話す、聞く、書く、読む」といった言葉に関する機能の回復を図る。全国の資格取得者は2002年3月現在で約5600人。
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▼ さ 行
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- 作業療法士(OT)
- 作業や食事・着替え・排泄等の身辺訓練を通して社会復帰を目指す。手と頭を使った創造的な活動ができるよう指導する。自宅調査等も行い、各自の環境に合わせたリハビリ計画・目標の設定、住宅改造の助言も行う。その他、趣味を提案する等により、患者の意欲を引き出すことで、情緒を安定させるための働きかけも行う。全国の資格取得者は2002年3月現在で約17000人。
- 心筋梗塞
- 心臓の血管が詰まって起こる心臓病のこと。脳梗塞と心筋梗塞とは症状が違っても、元が同じ原因による病気であると考えることができる。
- 心原性脳塞栓(心原性脳塞栓症)
- 心臓の血管でできた血栓が脳に突然「飛んでくる」ことにより起こる脳梗塞のこと。日本人の脳梗塞患者の30%を占める。不整脈(心房細動)があったり、心臓弁膜症がある人がなり易いと言われる。
- 心房細動
- 不整脈の一種。脈はまったく不規則、しかも大小不同で、絶対性不整脈とも呼ばれる。心房が一つの袋として収縮しなくなるので、心房の血液が固まりやすくなる。
また、一般に心拍数が早くなりがちで、心室に血液が十分に満たされる時間がなくなるために、心不全も起こしやすくなるという。
- 水頭症
- 脳内で作られ脳及び脊髄を循環している水(脳脊髄液)の流れや吸収が、くも膜下出血によって障害され、脳内(脳室や脳の外側)に脳脊髄液が過剰に溜まる状態のこと。
くも膜下出血直後から生じる急性水頭症と、発症後1ヶ月程してから起こる遅発性の水頭症がある。
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▼ た 行
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- t-PA
- フィブリンを溶かす物質を作り出そうという補助役を果たすプラスミノーゲン活性物質のこと。もともと人体がもっている物質であるが、直接血栓を溶かすものではなく、間接的に血栓を溶かすものである。生体外から投与する場合、脳の血管にカテーテルを入れて散布する。また、量が過ぎると出血の危険性があるといわれている。
- 糖尿病
- 血液中に流れ出た糖は血糖値をあげるのみならず、血の粘り気を高め、細動脈の詰まりを進行させる。そのため、糖尿病の人がラクナ脳梗塞を発症する確率が高く、内臓の微少血流を壊して脳梗塞の予後を悪くもすると言われている。
- 特別養護老人ホーム(特養ホーム)
- 寝たきりや痴呆症等重介護を必要としながらも家庭での介護が受けられない人達のための福祉施設。終身にわたる入所が認められているが、数年の入所待ち期間が必要な程に施設数が不足しているのが実情らしい。
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▼ な 行
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- 脳血管レン縮
- 脳の血管が収縮して(縮んで細くなって)血液の流れが悪くなること。意識状態、手足の麻痺や言語障害が悪化することがある。くも膜下出血発症後3〜21日間位に起こるといわれる。
- 脳梗塞
- 脳の血管が詰まって起こる血管障害のこと。脳卒中の一種。
- 脳出血
- 出血のある脳梗塞のこと。脳の動脈の一部が破れ、脳内に血液があふれ出る。血液が固まって血腫になると、脳が圧迫され損傷を受けるため、麻痺、しびれ、言葉がもつれる等の症状が出る。死者は減りつつあるが、近年でも年間3万人以上あるという。
- 脳卒中
- 脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つの病気の総称。
- 脳動脈瘤
- 脳内の動脈にできるこぶで、先天的なものが多い。こぶのできているところは弱いので、血圧が高くなると、破れて出血することが多い。くも膜下出血の原因となる。
- 脳動脈瘤クリッピング術
- 脳動脈瘤の根元に金属製のクリップをかけて脳動脈瘤内へ流入する血流を遮断して、再出血を予防しようとする治療方法。
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▼ は 行
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- フィブリノーゲン
- 線維素原のこと。過度に溶解させてしまうと出血症状を起こし危険である。
- フィブリン
- 血栓の主原料となる線維素のこと。
- プラスミノーゲン
- ウロキナーゼによって活性化され、プラスミンというフィブリンを溶かす酵素に変わり、血栓を除去する役割をする血液中の物質。
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▼ ま 行
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▼ や 行
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▼ ら 行
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- ラクナ脳梗塞
- 脳の深部のきわめて細い血管が詰まる脳梗塞のこと。脳の深部の細小血管は、神経回路に血液を運んでいるため、神経回路にとって直接的に重要な血管が詰まることによる弊害は大きいとされている。日本人の脳梗塞患者数のうち、もっとも多く全体の40%以上をこのラクナ脳梗塞が占めている。
- 理学療法士(PT)
- 「起き上がる、立つ、歩く」などの基本動作能力の回復を図る。平行棒、杖を使った歩行訓練や、車椅子の使い方の指導等も行う。全国の資格取得者は2002年3月現在で約3万人。
- 老人保健施設(老健)
- 老人が家庭に戻って自立生活を送れるようにするためのリハビリテーションを中心とする福祉施設。原則として、入所期間は3ヶ月以内と規定されている。特別養護老人ホーム程ではないが、入所まで数ヶ月待つのが一般的。
常勤の理学療法士、作業療法士はおらず、リハビリは機能維持以上は望めないレベルの施設が多いらしい。また、特別養護老人ホームへの入所がかなうまでの”つなぎ施設”となってしまっているのが実情ともいう。
- ローカルドラッグ
- 日本では医薬品として利用されていても、世界的には利用されていないもの。
これらの中には、有効性、安全性に関して十分な実力を備えていない恐れがあるものも含まれていると言われている。
(参考)WHO(世界保険機構)の専門委員会が示した「エッセンシャルドラッグ(必須医薬品)・モデルリスト」には、312種類の医薬品が紹介されるに留まった(1999年12月改定時)のに対し、日本には商品名にして1万7千種類もの薬が存在しているという。
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▼ わ 行
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- ワーファリン
- 抗血液凝固薬。抗生物質や抗不安剤、抗炎症剤と併用するとよく副作用が起きると言われる。また、ヴィタミンKを大量に含む食品との食べ合わせには注意が必要と言われている。効き過ぎる場合、出血傾向を生むことから、血液検査で血液凝固時間を常にチェックする必要があると言われている。
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